理工学研究科
電気・電子工学，電子物理工学専攻

平成10年度大学院修士学生募集

　この２専攻は，情報理工学研究科の計算工学専攻と連携して，以下に示すような電 気・情報に関する広い学問分野をカバーするように運営されている．これらの専攻で は，急激な技術革新に対処しうる優秀な人材を育成することを目的としている．

• エネルギー関係
  電力，プラズマ工学，エネルギー制御，変換，超伝導エネルギー貯蔵及びパ ワーエレクトロニクス等
  
• 物性・材料関係
  誘電体，絶縁体，磁性体，半導体等の物性と材料
  
• デバイス関係
  半導体デバイス，電子デバイス，超伝導デバイス，光デバイス，集積回路基 礎技術
  
• 波動関係
  音響振動，超音波，電磁波工学，光・量子電子工学，光伝送工学，医用電子 生体工学等
  
• ＶＬＳＩ・計算機関係
  集積回路設計，ＶＬＳＩ設計アルゴリズム，マイクロプロセッサ設計，並列 計算システム，超大規模集積回路設計
  
• 回路・信号処理関係
  電子回路，アナログ信号処理，ディジタル信号処理，画像処理，信号処理ＬＳＩ
  
• 情報通信関係
  通信理論，符号理論，通信方式，情報セキュリティ，情報通信ネットワーク ，ビジュアルインタフェース
  

　尚，入学選考は，計算工学専攻と併せて電気・情報系３専攻と称し，Ａ群とＢ群の 二つの募集単位に分けて行われる． 電気・情報系Ａ群は，エネルギー，物性，デバイス，波動等の物理系電気工学系で， 電気・情報系Ｂ群は通信・システム・情報工学系である． 電気・情報系Ａ群で合格の学生は，一覧表内のＡ群に記載された指導教官にのみ配属 され，電気・電子工学または電子物理工学専攻に所属する． 電気・情報系Ｂ群で合格した学生は，Ｂ群に記載された指導教官にのみ配属され，電 気・電子工学，電子物理工学，計算工学専攻（情報理工学研究科）のいずれかの専攻 に所属する． Ａ，Ｂ群の選択は，募集要項中のそれぞれに属する指導教官およびその研究分野の一 覧表を参考にされたい．なお，研究分野が境界領域にあるため両方に記載されている 教官もいるが，その教官を志望する場合でもＡ群，Ｂ群のどちらか一方を選択して出 願されたい．

選考方法

選抜は，『口述試験』および『筆答試験』により行う．
成績優秀者は，筆記試験無しに，『口述試験』で合格可能
平成8年度は東工大以外の出身者9名が口述試験で合格．
平成9年度は東工大以外の出身者13名(A群とB群を併せて）が口述試験で合格．

平成10年度の願書提出は、平成9年7月1日（火）より7月4日（金）の間．
願書をもとに， 『口述試験』あるいは『筆答試験』のいずれの試験を受験するかを7月23日（水）の 受験票送付とあわせて通知する．

口述試験

口述試験（面接試験），調査書，推薦書，健康診断で合格者を決定
試験日：8月1日（金）
（注：口述試験不合格者は，筆答試験を受験して下さい．）

筆答試験

筆答試験，口頭試問，調査書，推薦書，健康診断で合格者を決定
試験日：8月19（火），20日（水）（筆記試験)　　8月21日（木）（口頭試問）

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筆答試験　専門科目

電気・情報系Ａ群，Ｂ群での入試選考のそれぞれにおいては，物理学科，化学科や情 報科学科，制御工学科などの広範な学科の卒業生をも受け入れるため，多様な問題の 内より選択できるように配慮してある． 具体的には，以下のようである．

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電気・情報系A群

基礎的分野：
次のいずれかより 2 問を選択．
1. 基礎電気回路　
2. 電気磁気学　
3. 数学（数学を選択の場合は，線形代数または解析数学のいずれか一つ）
専門的分野：
次のいずれかより 3 問を選択．
1. 電力　
2. 電気機器　
3. 量子論・原子物理の基礎　
4. 電気物性　
5. 電子デバイス　
6. 波動（光，音響等）　
7. 回路・信号処理（電子回路，回路理論，ディジタル信号処理等）　
8. 情報通信 （通信方式，エントロピー，符号理論等）　
9. 計算機・ＶＬＳＩシステム（論理回路，ＶＬＳＩ等）

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電気・情報系Ｂ群

基礎的分野：
次のいずれかより 2 問を選択．
1. 代数学（行列論，線形空間論，群・環・体論）
2. 解析学または確率統計（フーリエ解析，ラプラス変換，Ｚ変換，確率統計）
3. 情報数学（計算論，オートマトン，形式言語理論）
4. 離散数学（数理論理学，組合せ論基礎，グラフ理論）
専門的分野：
次のいずれかより 3 問を選択．
1. 回路・信号処理 （線形電子回路，集積ディジタル電子回路，ディジタル信号処理）
2. 情報通信（通信方式，情報理論，符号理論，待行列理論）
3. 計算機システムＩ （論理回路理論，演算・制御論理回路，計算機アーキテクチャ）
4. 計算機システムＩＩ（オペレーティングシステム，言語処理系）
5. プログラミング （データ構造とアルゴリズム，プログラム言語，プログラム設計）
6. 人工知能とパターン認識 （探索手法，論理プログラム，知識表現，証明系，識別理論，特徴抽出）

願書の準備ならびに昨年度の問題の入手方法

願書提出には所定の用紙が必要．その用紙を含め，出願資格や願書提出方法を 詳しく説明した「大学院修士課程学生募集要項」は，下記のところで配布して いる．直接取りに来るか，郵送の場合は，下記の住所宛の封筒の表に， 「大学院 修士課程学生募集要項請求」と朱書し， 返信用封筒（角型 ２号：24cm x 33cm に郵便番号，住所，氏名，を明記し，送料分390円の切手を貼ったもの）を同封し請 求すること．

〒１５２東京都目黒区大岡山２-１２-１
東京工業大学教務部入試課
tel. (03)5734-2303
fax. (03)5734-3438

過去2年分の筆答試験（筆記試験）のコピーは，下記住所宛に， 封筒の表に「大学院修士課程試験問題請求」と朱書し，返信用封筒 （角型２号：24cm x 33cm に郵便番号，住所，氏名を明記し，送料分 270 円の切手を貼ったもの）を同封し下記住所宛に請求すること．

〒１５２東京都目黒区大岡山２-１２-１
東京工業大学電気系事務室

東京工業大学

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