【講義の目的】 |
視覚系に関して,色覚,空間知覚,注意等に関する低次から高次までの機能と機
構,他感覚との統合過程,発達と学習などに関する知見,計測,分析とモデル化の各
種手法について,実際に行われている先端的な研究を通して説明する.
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【講義計画】 |
- 脳機能計測
- 脳活動と知覚の対比
- 色覚の神経情報処理
- 色の恒常性
- 色覚認識メカニズム
- 視覚的注意
- 時空間変化の検出と補間
- 3次元世界の視覚理解
- 3次元環境の認識と行動制御
- 両眼視差処理機構
- 感覚情報統合
- 視覚系の発達と学習
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【教科書・参考書等】 |
プロジェクタ(コンピュータによる),ビデオを使用する.
担当教官が作成したプリントを必要に応じて配る.
1.内川惠二著,「色覚のメカニズム」,朝倉書店, 1998.
2.日本視覚学会編,視覚情報処理ハンドブック,朝倉書店,1999.
3.I.P.Howard & B.J.Rogers著, Seeing in depth, I. Porteous, 2002.
4.デビッド・マー著(乾敏郎・安藤広志訳),ビジョン,産業図書,1987
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【関連科目・履修の条件等】 |
感覚システム基礎論(前期)も合わせて履修することを薦める.
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【成績評価】 |
レポートの結果および出席状況により評価する.
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【担当教員からの一言】 |
この講義の目的は,視覚情報処理機構に関する事項の網羅的な知識を得るのではな
く,実際の研究を遂行する場合にどのように考え,どのような方法を使うか,またそ
の中で基礎的な知識がどのように関わっているのか,という点の理解を深めることで
ある.そして,この講義を通して,この分野における現在の先端的な研究がどのよう
な 方向を向いているか感じ取って欲しい.積極的な質問,討論などは大歓迎であ
る.
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