【講義の目的】 |
ナノ光エレクトロニクスの基礎となる近接場光学および量子光エレクトロニクスの基礎となる原子光学について学ぶ。必要な電磁気学と量子力学の知識を復習しつつ、主要概念を視覚的なモデルを導入して解説する。
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【講義計画】 |
- 回折限界と近接場光
- 近接場光の発生と検出
- 近接場光学顕微鏡
- 双極子相互作用モデル
- 偏光と画像
- 光が原子に及ぼす力
- 自発力と原子のレーザ冷却
- 双極子力と原子の反射
- 近接場光と原子操作
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【教科書・参考書等】 |
大津元一, 小林潔「光近接場の基礎」裳華房(2002)
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【成績評価】 |
レポート提出による
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【担当教員からの一言】 |
従来の伝搬光を用いた光技術は回折限界によってナノサイエンスへの応用が原理的に困難とされてきた。近接場光は物質表面に局在
して伝搬しない光の場で、回折限界を持たないためナノ光技術の主役となっている。また、物質の基本構成単位である原子を光で制御する技術が飛躍的に発
展し、ナノ量子技術への応用が期待されている。この講義で光科学の新しい潮流に触れてほしい。
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